リフレイン
「――水樹」
しばらくして、戸田さんが屋上にやって来た。
「戸田さんっ♪」
あたしは思い切って戸田さんに抱き着いてみた。
「ふっ、どした?」
戸田さんは優しく抱き締め返してくれた。
「ん〜嬉しかったから抱き着いてみた♪」
あたしはエヘヘと舌を出してみた。
うわ〜!!
なんからしくないな〜!!
「……水樹、なんかあった?」
えっ!?
あたしは思わず顔を上げた。
「いや、なんか無理に明るくしてるみたいだったからさ…違ったらごめんな?」
戸田さんは申し訳なさそうにあたしを見つめる。
「ん〜…アハハ…も〜戸田さんはなんでもお見通しだなぁ〜……」
あたしは俯きながら戸田さんの胸に顔を埋めた。
「……水樹は分かりやすいからな」
「え〜!?そっかなぁ〜!?」
「うん、そう(笑)」
戸田さんはいたずらっぽく笑った。