リフレイン

「だってっ!!あの神崎さんは水樹狙いだったみたいだし、戸田さんは水樹の彼氏だしぃ〜っ!!あと、ルックス、給料、性格がいい男なんて桐島さんしかいないのよぉ〜!!」



回りにいる女の子が一斉に頷いた。



「だからね、水樹っ!!一生のお願い!!桐島さんを紹介して!!」



え、えぇ〜〜!?
何故に!?



「でも、こんなに沢山の子にどうやって…」



あたしが戸惑っていると葉瑠がすかさずあたしの手を握ってきた。


「じゃあ水樹っ!!あたしに紹介して!!」



「はいっ!?」



「あっ!!葉瑠、抜け駆けは許さないわよ!!水樹さん!!あたしに!!」


「ちょっと、あたしよ!!」



わいわい、ぎゃあぎゃあと女の子達が騒ぎ出した。



もぉ〜!!
なんなのよー!!



「ちょっとみんな!!桐島ちゃんはモノじゃないんだよ!!」



あたしがキッパリ言うと、みんなが静まり返る。



「み、水樹……?」



葉瑠がビクビクしながらあたしを見る。



ったく…



男のことになるといつもコレだよ……



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