リフレイン

「だいたい…桐島ちゃんが、なんで彼女作んないのか分かる?」



あたしは腕組みをした。
葉瑠達はあたしの顔色を伺うように首を振った。



「……いつ死ぬか分からないから…この仕事を続けてる以上、もし彼女が出来たとしても自分はいつその子の前からいなくなるか分からないから…その子を置いて逝くか分からないからなんだよ」



「……………」



「桐島ちゃんは自分と付き合うことで相手を悲しませたくないから彼女を作らないの。……紹介してもいいけど、それなりに桐島ちゃんのこと分かってあげられる人じゃなきゃあ…あたしは紹介出来ないよ。」



「みず……」



「こっちは毎日、捨て身になって仕事してんだよ」



あたしは葉瑠達に背を向けた。



だって…
ホントのことだもん……



“彼氏がいないからとりあえず顔のイイ男選ぼー♪'なんて考え、あたしは許せない。



あたしだってホントは戸田さんと付き合うことに迷いを感じてた。


桐島ちゃん同様、あたしだっていつ死ぬか分からない仕事なんだから…



毎日が死と隣り合わせだから…



すると葉瑠があたしの横にやってきた。



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