リフレイン
「ったく…あんた達、くれぐれもさっきの話を忘れないようにね!!分かった!?」
あたしが念を推す様に言うと、女の子達は“はーい♪'と返事をした。
あたしはオフィスに戻り、鞄を取るとみんなに挨拶をして署を出た。
――ブロロロ…
車に乗り込み、エンジンを掛けて向かう先は病院。
リハビリに行かなきゃだからだ。1日でも早くこの怪我を完治させて現場に戻る。
それがあたしの今の目的。
しばらく走って病院に着き、車を出てリハビリステーションに向かった。
リハビリはまだ慣れない腕には少しキツいけど……
甘えたことは言ってられない。
今日だって、あたしが夜勤のハズが桐島ちゃんに切り替わってしまっている。
みんなに迷惑を掛けたくないという気持ちが大きくて……
なのに。あたしに良くしてくれるみんなは、めちゃくちゃ良い人達だと思う。
あんなにサイコーな仲間を持って、あたしはなんて幸せ者だろう。
つくづくそう思ってしまう。