リフレイン
「お願いします。俺をこの事件から外さないで下さい。お願いします……」
俺は司令官に深く頭を下げた。
この事件から外されない為だったら
何でもしてやるさ。
土下座でも何でも――…
ちょっとしてから司令官がフゥと息を吐いた。
「……分かった…お前がこの事件に協力することを認めよう」
司令官が認めてくれた。
俺は嬉しさのあまり、顔を上げた。
「あ…ありがとうございます!!ありがとうございます!!」
俺は去っていく司令官の背中に再び深く頭を下げた。
やったよ父さん……
これであの時の敵を取れる……
やっと…あの日の無念が報われる……
やっと……
ずっと俺を縛り付けていた長年の呪縛から解き放たれる時が来たんだ……!!
俺は震える体を片手で抱き締めた。