リフレイン

「あ、明日から頑張ろうね!!」



あたしは瑠樹也に明るく言ってみた。



「……………」



ありゃ?
無視……とか言っちゃう?



「瑠樹也〜?」



あたしは背を向ける瑠樹也の肩を掴んだ。



――パシッ!!



――え…?



「……何浮かれてるんですか?」



「……は…?」



あたしは思わずイラついた声を出した。



「……二宮先輩は…銃や武術がずば抜けて強いですよね……だからと言って浮かれてていいんですか!?この仕事を何だと思って――」


――バキッ!!



「!?」



あたしはいきなり聞こえた鈍い音にびっくりしてしまった。



「と……だ…さん…?」



やっと状況が読めた。
戸田さんが瑠樹也を殴ったんだ。


戸田さんは……
あたしが今まで見たこともないくらい、冷たい瞳で瑠樹也を睨み付けている。



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