リフレイン
「そ、そんなんじゃありません!!ただの幼なじみです……」
瑠樹也は焦りながら早口で言った。
「すげぇ動揺してんじゃねーかよ(笑)別に隠さなくてもいいだろ?」
戸田さんは笑い混じりに言う。
「彼女というか……まだ本当にただの幼なじみなんです。俺自身はアイツのこと…」
「好きなんでしょ?」
あたしの一言で顔を真っ赤にする瑠樹也。
「にっ、二宮先輩!!」
「告ればいいじゃんか。瑠樹也、顔悪くないんだし」
「そういう問題じゃないんです!!アイツとは今までもずっと幼なじみだったんで……付き合うとか、そういう感情はアイツにはないと思うんです。アイツ自身、俺のことどう思ってるか分かりませんし」
瑠樹也はとても悲しそうな顔をした。
なんか…
かわいそうに見えてきた……
「瑠樹也なら絶対イケるよ!!そんなにカッコいいんだから!!」
あたしは瑠樹也の背中をポンッと叩いた。
「二宮……先輩…」
「自信持ちなよ!!仕事でも実力あるんだから、恋愛もイケるよ♪」
戸田さんもゆっくり頷いた。