リフレイン

「……ふぁ…眠い…」



あたしは急に眠気に襲われて、ゆっくりと目を閉じた……



――…



「――…き…水樹!!」



あたしは誰かに名前を呼ばれているのに気付き、目を開ける。



「……ん…美姫?」



「もうすぐ香港だから。起きてて」


「えっ、マジ?」



あたし、そんなに寝てた!?



窓の外を見ると、見たことのない景色。



「も〜水樹、爆睡してるんだもん!!起こしにくかったよ〜」



美姫は可笑しそうに笑った。



「えぇっ!?なんかごめーん(笑)」



あたしは後ろ頭に手を当てた。



「――まもなく香港でございます」


機内にアナウンスが流れた。



「よし、降りる準備しよ」



あたしは荷物をまとめた。



銃とかナイフは機内には持ち込めないから、現地に用意されてるんだっけ。



本部、気が利くじゃん♪



ま、でも今回は凄く大きな事件だから本部と提携だし……



これくらいしてもらって、あたりまえなんだけどね。(笑)



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