リフレイン
――6階、206号室。
「わーっ!!綺麗な部屋〜♪♪」
あたしは興奮を隠せずにいた。
「そうね〜!!なんか明日からの仕事が信じられないわね」
美姫はベッドに腰を掛けた。
「ねぇ水樹……。」
あたしが窓の外を眺めていると、美姫が名前を呼んできた。
「ん?なーに?」
あたしは明るく答えた。
「……あ、やっぱなんでもないわ!!ごめんねっ?」
美姫は申し訳なさそうにあたしを見る。
「う、うん。全然いいよ♪」
なんか……
美姫、たまに変なんだよね。
挙動不審っていうか……。
なんかあったのかな?
ま、なんかあったならそのうち話してくれるよね。
あたしはその時、それくらいの軽い気持ちでいた。