リフレイン
「だってもし……潜入捜査に失敗したら、あたし達…マフィアに捕まって即殺されるのよ?あっちが100%あたし達が警察じゃないって気付いてない訳じゃないんだし……」
必死になって話す美姫の手や体は小刻みに震えている。
怖いんだね。
マフィアと戦うことが。
でも…
あたしだって……
「……怖いよね…」
「え?」
「そりゃ怖いよね。マフィア相手だもん、今までの相手とは格が違う」
あたしの言葉に美姫は更に俯く。
「でもさ、そんな簡単に殺されるようなナヨナヨしたヤツじゃなくない?あたし達」
あたしは美姫に向かって優しく微笑んだ。
「そ…そうよね!!アハハ、ごめんね変なこと言って」
美姫は苦笑いを溢した。
大丈夫だよ、美姫。
マフィアの奴等がなんかにみんなを殺させたりはしない。
あたしは大事な仲間をそう簡単には失わない。