リフレイン
「ふ、ふざけんなーっ!!」
犯人が最後の力を振り絞ったのかあたしに向かって刃物を持ち、走ってきた。
はぁ。
マジめんどくさ…
「人に刃物なんか向けてんじゃねーよ」
あたしはそいつの刃物を持った手を強く掴み寄せ、思いきり腹に拳を入れた。
「……っ…ぐ…」
犯人は苦痛に歪んだ声を出すとその場に倒れた。
その時、倉庫の扉が勢い良く開いた。
「――警察だ!!大人しく連行しろ!!」
あたしは声がするほうを見た。
「犯人ならあたしが確保しましたよ。後は署まで連行してくださーい」
「水樹っ!!お前はまた司令を無視して勝手な行動を…」
「はいはい、お説教なら後で聞きますから。今はさっさと犯人確保したほうがいいんじゃないのー?」
「水樹!!何だその口の聞き方は!!」