リフレイン
戸惑いの罪
「こちら桐島、突入成功、応答願います」
中に入ると桐島ちゃんが無線で本部と連絡を取る。
「こちら本部、気付かれないように気を付けて行け」
あたしらは物陰に隠れながら犯人がいる場所へと近付く。
「桐島ちゃん、あたし取り押さえるよ。みんなは補佐して」
「大丈夫か?水樹」
「あたりまえじゃん!!これでもれっきとした特殊部隊だよ!!」
あたしはグッドサインをすると無線を入れた。
「こちら二宮。これから取り押さえに入ります。」
「了解。心してかかれ。くれぐれも気を付けて!!」
「はーい。」
無線を切るとあたしは桐島ちゃんに声を掛ける。
「犯人、何人だっけ?」
「2人だ。お前はとりあえずそこにいる1人を押さえろ。後は…」
「いーよいーよ。めんどいし2人ともあたしが片付けるわ」
「おい水樹!!ダメだ!!アイツらは手強いぞ!!1人でもやっと――…」
あたしは桐島ちゃんの声を無視して犯人のほうへ向かった。