リフレイン
「うわ…すげぇアザになってる」
男は再びあたしのお腹を見て顔をしかめた。
あたしも気になったので見てみると…
「うわっ!!なにこれっ!!」
お腹を見ると、見たこともないようなアザが出来ていた。
あんのヤロ〜!!!!(怒)
「ダメだな、ボスは。一応女なんだからちょっとくらいは手加減してやらねーと…」
笑い混じりに言う男
あたしはその言葉に耳を疑った。
「ちょっと!!一応って何よ!?一応って!!」
「あぁ?一応は一応だよ。ほら、じっとしてろ…」
男は湿布をあたしのお腹に貼る。
「つめたっ!!」
あたしはあまりの冷たさに飛び上がってしまった。
「たりめーだろ、湿布なんだから。これで腹はだいぶ良くなるハズだから寝てろ」
男はめくり上げたあたしのドレスを直すと、布団を掛けてくれた。
何この男…
意外と優しいじゃん。
「ねぇ、あんたって優しいんだね」
「は?何言ってんだ。偉く勘違いしてるみてぇだけど…俺は優しくなんかない」
男はフイッと顔を背けた。
なんかコイツ面白い……(笑)
「てかさ、名前なんて言うの?」
あたしは問い掛けてみた。