リフレイン
その日を境に、あたしは自宅療養となった。
完全に治るまでは仕事には来ないように、と司令官から口酸っぱく言われた。
マジウザッ!!
あたしは早く仕事したいのに!!
そもそも九条がお腹なんて殴るから悪いんじゃん!!(怒)
最悪だね!!アイツ!!(怒)
「ふぅ〜…」
なんだか仕事に行ってないと、体がなまる。
銃の腕や武術がなまるのだけは嫌だからな…
せっかくここまで保ってきたんだから。
でもまだお腹は痛むし、無理もできない。
ホント最悪だよね。
あたしは溜め息を吐くと、お昼のうどんを温めて食べた。
食後には痛み止めの薬を飲む。
これがあたしの最近の生活。
――〜〜♪〜♪
ケータイが鳴った。
あたしは薬を飲み込むと、素早く電話に出た。
「はいはーい!!水樹〜」
「水樹?ちょっといい?」
電話は美姫からだった。
「うん、いいよー♪何?」
「あたし今お昼休みなんだけど、水樹の様子が気になってさー!!大丈夫?無理してない?」
美姫は相変わらず優しい。
いつもお母さんみたいにあたしの心配をしてくれる。
「うん、大丈夫だよ〜♪順調に治ってきてるし、近いうちに行けると思うよ♪」
あたしは明るい声で答える。
早く特殊部隊のみんなに会いたいなぁ…。
あたしだけ休んでてなんか悪いし。
「ごめんね、美姫。あたしすぐに治して現場復帰するからね!!」
「なーに言ってんのよ!!あんたはちゃんと完治してから来なさいよ!!じゃないと怪我ひどくなって二度と仕事に戻れなくなるなるわよ!!」
美姫は呆れたように言った。