リフレイン
嫉妬と罪
――香港マフィアの事件が片付き、1ヶ月が経った。
あたしもようやく怪我が完治し、仕事に復帰できるようになった。
「は〜もう最悪っ!!これじゃあデート間に合わないじゃーん!!」
事務の葉瑠が嘆いている。
そう。
ここは特殊捜査課の事務室。
今、あたしは暇潰しに来ている。
「なになに〜!?葉瑠、彼氏出来たの!?」
あたしは葉瑠に近付くと、ニヤニヤと笑みを浮かべる。
「そーよぉ〜♪♪しかもイケメンでお金持ちのリード上手!!非の打ち所がないのよ〜!!」
キャーッ!!と騒ぐ葉瑠。
あたしは面白そうに葉瑠を見た。
「ようやく葉瑠にも彼氏かぁ〜…今度会わせてよ!!」
「いいわよっ!!戸田さんも連れてダブルデートしましょ♪♪」
葉瑠は幸せいっぱいの表情で言った。
「さてっ!!あたしはこれからトレーニングにでも行くかな。バイバイ、葉瑠!!」
あたしは立ち上がると、葉瑠に手を振った。
「うん、バイバイ水樹♪」
――パタン…
あたしは事務室から出た。
よっし!!
行くか!!トレーニング!!
あたしは特殊部隊オフィスを出る。
そして女子更衣室に向かった。
美姫や戸田さん達も、たぶんトレーニングだろう。
なんかあたしだけサボってたみたいじゃん!!(笑)