リフレイン
聖なる夜と罪
――クリスマス当日。
あたしは戸田さんとの約束の時間になる前に、支度をしていた。
今日は前から約束していたクリスマスデート。
ラッキーなことに仕事は休み。
まぁいつ入るか分かんないけど。
――〜〜♪〜♪〜
ケータイが鳴った。
見てみると、“戸田さん'の文字。
「今、着いた。」
とメールが来ていた。
わーっ!!早い!!
あたしも早くしなきゃ!!
あたしは急いでメイクを仕上げ、身なりを整えて部屋を出た。
下に降りると、戸田さんが待っていた。
「ごめーん!!遅れた〜」
「いいよいいよ。さ、乗って」
戸田さんは車の助手席のドアを開けてくれた。
あたしは“ありがと'とお礼を言い、車に乗り込む。
戸田さんもすぐに乗った。
そして車が発進する。
なんだかちょっと気まずい雰囲気。
あたしはなんとか慣らそうと、話題を探した。