リフレイン
「それにあたしもあたしで戸田さんのこと、譲れないし」
「え?」
「戸田さんのこと好きな気持ちは誰にも負けないから!!」
いきなりのあたしの言葉に戸田さんはビックリしている様子。
でもすぐにフッと優しく微笑み、あたしの頭に手を乗せた。
「ありがとな。俺もだよ」
そんな話をしているうちに、目的地に着いた。
着いた場所は…
かなり大きな…高級ホテル?
めっちゃ高そうなんですけど…
「行くか。腹減っただろ?」
「うん!!」
あたしと戸田さんは一緒に車を降りた。
「てか、ここ高そうじゃない!?」
あたしはホテルを見て、そう呟いた。
だって見るからにセレブが来そうなホテルだし…
「ん?そうか〜?まぁいいよ。入ろうぜ」
戸田さんはあたしの腕を引っ張ってホテルの中に入った。
エレベーターで45階まで行って、高級そうなレストランに着いた。
「いらっしゃいませ。お2人様でいらっしゃいますか?」
上品な女性店員が出てきた。
「あぁ」
戸田さんは店員に返事をした。
なんか…
いつもの戸田さんよりも大人の色気を感じる。
こーやってリードしてくれる所とか、すっごく“大人の男'ってカンジするし…
こんな素敵な人があたしの彼氏だなんて…
なんか信じられないな♪
あたしは無意識のうちにニヤけてしまっていた。