リフレイン
「だ、大丈夫っす戸田さん!!ゆっくり治して下さいねっ!!」
「……ありがとうな」
ハルカは戸田さんにピースサインをした。
「まぁ俺達は元気にやってる。お前は安心してゆっくり休め。怪我を治さなければ復帰も出来ないからな」
「……はい…分かって…ます」
戸田さんは司令官の言葉に返事をした。
「さ、じゃあ後は水樹に任せるか」
「えっ!?」
桐島ちゃんの言葉に一瞬、驚いたあたし。
「俺らは署に戻るよ。またいつ事件入るか分かんねぇし」
ハルカや美姫も頷く。
「じゃあ行くか。水樹、話し終わったら来いよ。」
「あ、うんっ!!」
そして桐島ちゃん達は病室を出た。
戸田さんと…2人きり…だ。
どーしよーっ!!
なんか緊張してきた!!
「……水樹…」
ふいに戸田さんに名前を呼ばれて、振り向く。
「ん?どーしたの?」
「ごめん…な…心配……かけて…」
戸田さんは申し訳なさそうにあたしを見た。
「ぜっ…全然大丈夫だよっ!!戸田さんが目、覚ましてくれてホント安心したもん!!」
あたしは戸田さんに笑顔を向けた。
「ありがと…な。」
戸田さんは困ったような笑顔を見せた。
「また来るねっ!!仕事帰りに♪」
「あぁ。……待ってる」
途切れ途切れに話す戸田さん。
どれだけ傷が深かったのかを物語っている。