リフレイン

「実はね、あたしと優輝…付き合ってるの」



……へ…?



今、なんて…



「えっ…えぇっ!?桐島ちゃんと…美姫がっ!?」



「えぇ」



うっ…嘘でしょ!?
な、なんか…信じられない…



「付き合い始めたのは結構最近なんだけど…」



「えっ…どっちから告ったの!?」



あたしは興味津々に聞いた。



めちゃめちゃ気になるんですけど〜!!!!



「えっとね…告白したのは…あたしの方なのよ。水樹と色々あった時、優輝に結構アドバイスもらってて。気付いたら…好きになってた」



美姫は恥ずかしそうに顔を赤らめた。



「そうなんだぁ〜…でもなんか意外だな〜!!桐島ちゃんと美姫が付き合うなんて♪」



「アハハ、そうかしら。優輝もちょうど彼女いなかったみたいだしね。上手くいくといいけど…」



「だ、大丈夫だよ!!美姫と桐島ちゃんなら絶対上手くいく!!あたしが保証するよ!!」



「水樹…」



「だって桐島ちゃん、超良い奴じゃん!?あたしにとっても頼れるお兄ちゃんみたいなカンジだったし…美姫もいい子なんだし、大丈夫!!2人ならきっと上手くいく!!」



あたしは美姫を勇気づけるように言った。



「ありがとね、水樹。あんたに言われると自信つくわ」



美姫は綺麗な指でグラスをなぞった。



「絶対…桐島ちゃんの手を離しちゃダメだかんね?何があったって一緒にいるんだよ?」



「えぇ、分かってるわ。」



美姫はあたしの目を、真っ直ぐ見て言った。




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