リフレイン

それと同時に…



今日、戸田さんと一緒に仕事に行くけど…



あたしは司令官に“あの'返事をしなきゃいけない。



そう。



SPになることについて。



もうあたしの中で答えは決まってる。



戸田さんにも…
話さなきゃだもん。



どんなに辛くても…
話さなきゃいけない。



これからもずっとずっと、一緒にいるために…



あたしは覚悟を決めていた。



「水樹、俺が運転するよ」



戸田さんはあたしの隣を歩きながら言った。



「えっ…あたしが運転するよ!!戸田さんは何もしなくていいから!!」



あたしは戸田さんより早く歩くと、車のロックを解除し、運転席に乗った。



「はは、水樹は相変わらずだな…」


戸田さんは爽やかに微笑むと、助手席に乗り込んだ。



「もしかして…戸田さん、あたしがこー言うこと分かってて言った…?」



あたしは疑惑の目で戸田さんを見た。



「ん?そんなことねぇよ?」



戸田さんは悪戯っぽい口調で言った。



や、やっぱ戸田さんSだぁ〜!!!!


オマケにあたしが思ってるより凄いSじゃんっ!!



いわゆる…ドSってヤツ?



「ほら水樹、早くみなさんに会いに行こうぜ?」



戸田さんはあたしの頭の中を読んだように言った。



「う〜…分かった…」



あたしは悔しながらも車を発進させた。




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