リフレイン

――…パタン…



話し終えたあたしは、司令官室から出た。



さてと…



あとは戸田さんに話さなきゃだな。



受け入れてくれるかな、戸田さん…



「水樹」



後ろから名前を呼ばれて振り返る。



「桐島ちゃん…」



「ちょっと話せないか?」



桐島ちゃんは後ろを親指で指差した。



――屋上。



「――そうか…水樹がSPに?」



「うん、来月から…だって。」



あたしは柵に肘をついた。



「……自分から志望したのか?」



桐島ちゃんはスーツのポケットに手を入れた。



「ううん、本部からお誘いが来たんだ。あたしね、今よりもっともっと強くなって…たくさんの人達を救いたいんだ。だから…SPになってもっと力を付けたい」



あたしは桐島ちゃんの目を真っ直ぐ見て言った。



「そうか。頑張れよ。応援してるからな」



「ありがと!!桐島ちゃん♪」



あたしは笑顔で言った。



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