リフレイン

「好きすぎてどうしたらいいのか分かってねぇんだよ、水樹は。お前は前から頑張りすぎる所あるからな。」



桐島ちゃんは横目であたしを見る。



「あははっ!!なんでもお見通しなんだな桐島ちゃんには」



「ったりめーだろ。誰がお前の面倒見てきたと思ってんだよ(笑)」


「あははっ!!ひどーいっ!!」



あたしは桐島ちゃんの肩を叩いた。



「ま、とにかく戸田さんには話せよな。後のことは任せとけよ」



桐島ちゃんはあたしの背中をポン、と叩いた。



「ありがと、桐島ちゃん。」



桐島ちゃんが仲間で良かった。
いつもすごく助けられてた。



「SPんなっても連絡はしろよ。美姫もそうして欲しいだろうしな」


「するよ〜!!またみんなで飲み行こっ♪」



「あぁ」



桐島ちゃんは頷いた。



「あっ!!それと!!」



屋上から出ようとして、言いたいことを思い出した。



「美姫のことっ!!大事にしてあげてね!?泣かせたら承知しないよ!?」



まぁ桐島ちゃんなら大丈夫だと思うけど。



念のため…ね。



「当たり前だろ。言われなくてもそうする」



桐島ちゃんは凛々しい表情を見せた。



「うんっ!!それならよし♪」



あたしは背の高い桐島ちゃんの頭を背伸びをして撫でた。



“よせよ'と言ってすぐにどけられちゃったけど(笑)。



絶対に忘れないよ。



特殊部隊のみんなのこと。



あたしが初めて一緒に戦った



大事な仲間だから――…



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