リフレイン

「……ヒック…戸田さ…」



「俺はいつでも応援してる。大丈夫だよ、会いたくなったら俺がそっちの部署に会いに行く」



戸田さんは更に強くあたしを抱き締める。



「……それに…俺達はもうすぐ、一生一緒にいられるだろ?」



戸田さんは少しあたしを離すと、左手をそっと持ち上げた。



「俺達の誓いの印…」



お互いの左手の薬指に光るシルバーリング。



これ以上の幸せなんて、ない。



「……戸田さん…抱いて…」



あたしは戸田さんの首に腕を回してギュッと抱き着いた。



「分かりました、お姫様」



戸田さんはそう言うと、あたしをベッドに運んだ。










――…



いつもの戸田さんのベッドの上。



前と何一つ変わらないのに



なんだか今日は違って見える。



「……んっ…はぁ…戸田さ…」



戸田さんに与えられる容赦ない刺激に意識を飛ばしそうになる。



いつもより激しい。



熱い。



あたしは飛びそうな意識を必死に保った。



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