リフレイン
迷いの罪
――…
「え〜〜!?あの司令官に告白されたの!?」
ここは行きつけの飲み屋。
隣にいるのは親友の美姫で。
仕事が終わったその足で2人で飲みに来たのだ。
「うん…な〜んかホント意味わかんなくてさ…」
あたしはジョッキに入った冷えたビールを飲んだ。
「ふぅ〜ん…でもあの冷たい司令官が人を好きになるなんてねぇ…」
美姫は考え込むようにして腕を組んだ。
「でも困るよ〜!!いきなり好きだなんて言われたってさ〜……。しかも断ったら“諦めないから'とか言われたんだよ!?」
あたしはハァ〜と溜め息を吐いた。
「諦めない…かぁ〜…。司令官、相当、水樹に惚れてるんだねー」
「惚れられても困るしっ!!だって司令官だよ!?あの、女に不自由したことない!!タラシじゃん!!」
あたしは出来たばかりの焼き鳥を掴んだ。
「ま〜そうだけどさー。水樹、彼氏いないでしょ?もう22なんだし作ったら?それに司令官なら超イケメンだし!!悪くはないんじゃない?」
美姫はニコニコ微笑んだ。