リフレイン
「それが父親に対する態度か?ったく…相変わらずだな、お前は」
親父はタバコを吸いながら言葉を吐き捨てた。
「は?それはこっちのセリフだっての。今更のこのこ現れてマジいい迷惑なんだけど」
あたしはいかにも“さっさと帰れや'的な顔をした。
「……お前、この仕事を辞める気はないのか」
「はぁ?何言っちゃってんの?あんた頭ん中パーなんじゃないの?」
あたしは嘲笑うように親父を見た。
「いくら私の娘とは言っても言葉を選べよ。さっきからさっきから…」
親父は対抗するかの様に言い返してきた。
「別に?ホントのこと言っただけじゃん?」
あたしは親父に背を向ける。
コイツ…最低だよ。
「……水樹。」
親父は低い声であたしを呼ぶ。
「……何」
「私は諦めんからな。お前がこのような仕事を続けること、私は認めん。」
「…………」
「それだけだ。じゃあな」
親父は鞄を持つと部屋を出た。
なんなんだよアイツ……
仕事に反対とか
あんたには関係ないじゃん