リフレイン
あたしはイライラしながらも接客室を出た。
「おはよ、水樹」
横から声を掛けられて、そちらを見た。
「戸田さんっ!!」
そこには満面のスマイルの戸田さんの姿。
「今日は来るの遅かったね!!あの後…どうしてたの?」
「あぁ、ちょっと実家に用事があって戻ってたんだよ。」
「実家に?」
戸田さんの実家かぁ。
ちょっと気になるかも…
「さ、仕事に戻るか。俺、ジム行くけど水樹も一緒に行く?」
戸田さんに問いかけられてハッとした。
「あっ、うん!!行く!!」
そう言えばあたし、まだトレーニング着のままだった。
あたしは戸田さんの隣に行くと一緒にジムまで向かった。