リフレイン

エレベーターで一階に降り外に出ると、一台の車が止めてあった。


……てゆーか…ベンツ!?



「どーぞ、乗って」



戸田さんは助手席のドアを開けてくれた。



「お、お邪魔します…」



あたしは遠慮がちに中へ入った。


うわ〜!!
左ハンドルだしっ!!
めっちゃ綺麗だし!!



あたしの車とは全然違うなぁ…



それに…



戸田さんの香りが充満してて、なんだか凄くドキドキする…



「水樹?」



あたしは左側にいる戸田さんの声にハッとし、戸田さんのほうを見た。



「はっ、はい?」



ヤバッ!!
なんかめっちゃ間抜けな声出しちゃったしっ!!



恥ずかし〜〜!!



あたしは照れ隠しにテヘ、と笑って見せた。



< 56 / 324 >

この作品をシェア

pagetop