リフレイン
「ちょっとアンタ達」
あたしはそいつらに声を掛けた。
「あ?んだよテメェ……ん?けっこー美人じゃん。」
「いいじゃないすかアニキ!!コイツでも…」
あたしはそいつらを無視し、女の子に歩み寄った。
「ほら、早く行きな!!」
あたしはその子にパチッとウインクをした。
「あ、ありがとうっ…!!」
女の子は足早にその場を去った。
「おい、お前…俺等と一緒に……」
「ふっ、ふざけんなっての。」
あたしは嘲笑うように言い捨てた。
「は?女だと思って調子に乗んなよ?」
「はぁ?お前らこそ調子乗ってんなよ」
あたしはフッと笑った。
「おっ…おい!!やっちまえ!!力ずくでも連れてくぞ!!」
あたしの回りに男が3人着いた。
――マジでバカじゃないの、コイツら…
こんな囲み方したらあたしを逃がすようなもんじゃん。
「ほら、かかってこいよ。バカ男。」
あたしの挑発にキレたのか1人の男があたしに襲いかかってきた。