リフレイン

「付き合ってるよ!!戸田さんと」



あたしがそう言うと女の子達はえーっ!?と驚き出した。



「水樹、羨まし〜!!どうやって付き合えたのっ!?」



化粧の凄い女の子……一応友達なんだけど、心咲ちゃんと同じく事務の葉瑠があたしに言い寄ってきた。



「葉瑠は彼氏いるでしょ!!何言ってんの」



あたしはギロッと葉瑠を睨んだ。すると葉瑠は苦笑いをした。



「え〜彼氏は別でしょ〜(笑)あたしには水樹が羨ましいよっ!!」



葉瑠はそう言ってあたしの肩を叩いてきた。



――するといきなり放送が鳴った。



「――緊急命令、緊急命令、都内〇〇銀行にて銀行強盗事件発生。特殊部隊の者は直ちに準備をし、会議室に集まりなさい」



やばっ!!
行かなきゃ!!



「じゃ、バイバイ!!あたし行くから!!」



「あ、うん!!気を付けてね!!水樹!!」



あたしは葉瑠達に見送られ、準備に向かった。



銀行強盗か……
面倒なことにならなきゃいいんだけどな〜



あたしはそんなことを思いながら女子更衣室に向かった。



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