リフレイン
「水樹、司令官!!今はもめてる場合じゃありませんよ!!一秒でも早く会議を終わらせ、現場に向かわないと…!!」
美姫があたしと司令官に言い聞かせるように言った。
司令官は納得いかないような顔をした。
「とにかく作戦は今言った通りだ!!みんな、現場に向かうぞ」
“はい!!'とみんなが返事をし、会議室を出る。
あたしもみんなについて出ようとした。
「水樹」
司令官に名前を呼ばれた。
あたしはハーッと息を吐き、振り向く。
「何?こうしてる間にも人が撃ち殺されてるかもしれないんだよ?あんたはそれでも平気なワケ?」
あたしは司令官を睨み付けた。
あたし、この人、得意じゃない。
「……お前は俺が人が死んでも平気な人間だと言いたいのか」
あたしはそんな司令官の問い掛けに答える気にもならなかった。
「……そう思われてもおかしくないんじゃない?…あたしは、今のあんたに着いていく気にはならないよ」
あたしはそれだけ告げると、司令官を置いて先に行った。