リフレイン
あたしは玄関先に用意してある現場に向かうための車に向かった。
階段を降りて一階に着き、みんなと一緒に車に乗り込んだ。
「水樹、大丈夫?」
隣にいた美姫が声を掛けてきた。
「えっ?何のこと?」
あたしはわざと知らないフリをした。
「だーかーらっ!!司令官のことよ!!さっきもめてたじゃない」
美姫は心配そうにあたしを見た。
「だ、大丈夫だよ!!あんなのいつものことだし!!それより今は犯人確保に集中しなきゃね!!」
あたしはガッツポーズをした。
「そっか。でもなんかあったらすぐに話しなよね?」
「うん、ありがとね!!」
あたしは美姫に笑顔を向けた。
――〇〇銀行。
あたし達は素早く車から降り、突入の準備をした。
「作戦通りに動けよ!!誰1人欠けることなく終わらせるぞ!!」
「はい!!」
警備員に誘導され、まず最初にA班が突入することになった。
ちなみにA班には、司令官、あたし、桐島ちゃん、美姫、戸田さん、等のメンバーが揃っている。