リフレイン
「俺が入ったらお前達も入れ。気を引き締めてな!!」
司令官の言葉に“はい'とみんなが返事をした。
中には数人の人質がいる。
負傷者もいるとの事…
早く助けなきゃ!!
――そして司令官が中へ入った。
それに続いてあたし達も入る。
――パンパン!!
司令官が3人いる犯人のうち、1人の足を打った。
「うわぁっ!!」
犯人は足を抱えて倒れた。
足を打たれた犯人が捕まえていた人質の人を確保するため、あたしは慎重にそちらに向かう。
「大丈夫ですか?」
1人目の人質はお母さんくらいの年の人だった。
「あ、あの!!私の息子が捕まってるんです!!あの男の所に!!」
「え?」
あたしは彼女が指差す方を見た。そこには犯人に取り抑えられている5歳くらいの男の子がいた。
「お願いしますっ!!助けて下さい!!私はどうなってもいいんです!!あの子を……」
彼女は泣きながらあたしにすがり付いてきた。