リフレイン
「落ち着いて下さい!!お子さんは絶対にお助けします!!」
あたしは彼女を落ち着かせるように彼女の肩を支えた。
「ほ、ほんとですか!?」
「はい、ですので今は外へ避難して下さい。ここにいては危険ですので」
あたしはそう言うと、立ち上がった。すると戸田さんが寄ってきた。
「水樹は彼女を保護してくれ。俺はお子さんを――」
「戸田さん、彼女のこと頼むね。あたし行ってくる!!」
「お、おい、水樹!!ダメだ!!1人じゃ危険だ!!せめて櫻井さんや桐島さんを――」
「約束したから」
「え?」
あたしは銃撃戦になるのを予想して銃を出した。
「あの男の子のこと助けるって…彼女と約束したからさ。あたしがやんなきゃ!!」
「水樹……」
「あたしだっていくら女でも特殊部隊だよ!!信用してよっ♪」
あたしは戸田さんにブイサインをした。
戸田さんは呆れたように微笑むと、あたしの頭を撫でた。
「無茶はすんなよ?俺も彼女を保護したらすぐに向かうから」
「分かった!!」
戸田さんは彼女を連れて、外へ出た。