リフレイン
「……自分のしたことの罪の重さを知れ」
「うっ…うるせぇ…!!」
「生きて罪を償え!!」
その瞬間、あたしは犯人の右腕をめがけて銃を発砲した。
犯人も同じく発砲した。
――パァンッ!!
「――…うっ…」
バタン、と音を立てて犯人がその場に倒れた。
「……あたしのが一枚上手だったみたいだね」
あたしは犯人を見下ろしながら言い捨てた。
「――水樹っ!!」
後ろから聞こえた愛しい人の声。
「あ、戸田さ――…」
戸田さんの名前を呼ぼうとした瞬間、クラッとめまいがしたかと思うと、フッと目の前が暗くなり、体がバランスを崩した。
「水樹っ!!」
遠のく意識の中で、戸田さんのあたしを呼ぶ声だけが聞こえた――…