リフレイン
愛する人と罪
――…
「――…ん…」
眩しい光の中、あたしはゆっくり目を開けた。
真っ白な天井。
腕に付いた点滴。
丁寧に止血され、包帯が巻いてある右腕。
あたしはどうやら病院のベッドの上にいるみたいだ。
「――水樹っ!!」
横を見ると泣きながらあたしを見る美姫。
そして桐島ちゃんや司令官、戸田さんが心配そうにあたしを見ていた。
「水樹!!大丈夫か!?」
戸田さんが咄嗟にあたしに寄ってきた。
「う、うん。大丈夫だよ!!ちょっとふらついて倒れただけだし!!」
あたしはニコッと微笑んだ。
「銃弾は運が良いことに貫通はしていなかったんだ。手術でなんとかなったみたいだしな。2週間入院したら退院みたいだぞ」
桐島ちゃんが戸田さんの隣に来るとあたしにそう言った。
「そっか!!じゃあすぐに仕事には復帰できるねっ♪」
あたしは輸血をしているほうの手でピースをした。