リフレイン
「戸田さん、どうし…」
あたしが戸田さんに問い掛けようとしたら、美姫がすかさずフォローに入った。
「はいっ!!分かりました!!用が済んだら署に来てください♪お仕事の方は今のところ、あたし達で大丈夫なんで♪ねっ!!優輝、司令官!!」
「あぁ。ゆっくりでいいっすよ」
桐島ちゃんが即答した。
「お、おう!!そうしろよ」
司令官もすかさず入った。
「ありがとうございます」
戸田さんが3人に丁寧に頭を下げると、3人は病室を出た。
出た時、美姫がこっちに“頑張って'と言うようにウィンクをしてきた。
あたしは返すように去っていく美姫に笑顔を向けた。
「「……………」」
2人きりの空間。
何故か無言の戸田さんに、あたしも声を発する気にはなれなくて黙っていた。
な、なんか…戸田さんの表情がさっきより怖くなってる〜!!!
あたし、なんかしたかな!?
戸田さん絶対怒ってんじゃん〜!!
あたしは、なんとか気持ちを落ち着かせようとシーツを握りしめた。