リフレイン

「――水樹」



ふいに戸田さんに名前を呼ばれ、凄くドキッとした。



「な、何っ?」



あたしは明るく振る舞った。



その瞬間、戸田さんが凄く切なそうな表情をしたかと思うと、いきなりあたしを強く抱き締めた。



「とっ…戸田さん!?」



戸田さんのいきなりの行動に心臓が早くなるあたし。



どうしちゃったのぉ〜!?
なんか戸田さんの様子がおかしいよぉ〜!!



「……すげぇ心配した」



「え?」



「水樹が撃たれた時……心臓止まるんじゃねぇかって思うくらい…心配した」



戸田さん……。



そんなに…心配してくれたの?



「ごめん、守ってやれなくて」



そう言うと、戸田さんは更に腕の力を強めた。



「だ、大丈夫だよっ!!ちょっと出血量が多かっただけだし!!」



あたしは戸田さんに抱き締められたまま、言葉を発した。



と、戸田さんの腕があたしの背中と頭に〜!!



ヤバイよ〜!!
心臓破裂しそー!!



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