リフレイン
「……無茶すんじゃねぇよ…お前は女なんだから。いくらでも俺が守ってやるから」
戸田さんはあたしを少し離すと優しい眼差しを向けた。
「う、うん、ありがと♪」
あたしは熱くなる頬を隠すように戸田さんの肩に顔を埋めた。
――あ。
あたしは、ふとあることを思い出した。
「ね、ねぇ戸田さん!!あたしが撃った犯人はどうなったの!?」
「ん?あぁ、アイツならさっき手術が終わって助かったみたいだぞ」
「ほんと!?」
「あぁ。」
戸田さんの言葉を聞いてホッとした。
もし死んだりしていたら…
ちゃんと罪を償わせることが出来なくなってしまう。
それだけは譲れないからね。
「じゃあ俺、そろそろ行くな。また明日来るからな」
「うんっ!!ありがとー♪バイバイ♪」
あたしが手を振ると戸田さんは手を振り返してくれて、病室を出ていった。