リフレイン
車に乗り込むと、シートベルトを締めた。
その後すぐに戸田さんも乗った。そしてエンジンを掛け、車を走らせた戸田さんがふいに話し掛けてきた。
「あ、そういや水樹が休んでる間にまた新しい特殊部隊のメンバー入ったんだぜ?」
「えっ!?新メンバー入ったの!?」
戸田さんはコクリと頷いた。
でもすぐに表情を歪めた。
「でもそれが……かなり気難しいヤツでな…。俺も皆さんも、まだ打ち解けられねぇんだよ」
戸田さんはハンドルを握りながら凄く困った顔をした。
「そ、そんなに変なヤツなの!?」
「ん〜…変と言うか……何考えてるかまったく分からねぇんだよ。話し掛けても無愛想だし誰にも寄り付かねぇしさ。正直、けっこう堪えてるよ(笑)」
戸田さんは苦笑いを溢した。
「そうなんだ…なんか大変そうな子だね。あたしは明日から仕事復帰だから明日会えるね!!名前は何て言うの?」
あたしは赤信号で止まった戸田さんに問い掛けた。