リフレイン
「倉橋瑠樹也(くらはし るきや)。21歳で、ちなみに男。」
戸田さんがそう言い終わると、信号が青に変わった。
瑠樹也クンか〜。
ハイカラな名前だなー。
「ふーん、まぁ仲良くなれるよーに頑張ろっと♪」
「ふっ、そう簡単には無理かもな。今回ばかりは(笑)」
戸田さんは意地悪く笑った。
「ぜーったい大丈夫だよっ!!」
あたしは自信満々に言った。
明日が楽しみだな〜!!
美姫達にもゆっくり会えるし
瑠樹也クンにも初対面だし♪
――そんな会話をしているうちに戸田さんの車はあたしの住んでいるマンションに着いた。
「送ってくれてありがとー♪戸田さん!!じゃあまた……」
「いや、部屋まで荷物持ってくよ」
えっ!?
戸田さんはそう言うと、あたしと同じ様に車から降り、トランクからあたしの荷物を取り出した。