不器用な僕たち

『うん!絶対行く!』

「……ちゃんと許可を貰うんだぞ」



どうして、「おいで」なんて言ったんだろう。

そんなこと思ってもいなかったのに。



電話を切って、ふと窓の外を見ると澄んだ青空が広がっていた。

5月の優しい陽射しは、新しい道へのスタートラインに立つ僕を励ましているようだった。


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