秘密のフィアンセ☆
佑斗は、そのまま私をゆっくりと押し倒すと、服の中へ手を入れてきた。

「ちょっ、やめて!やだ!」


抵抗する私を見下ろしながら、佑斗は言った。


「何で?オレたち婚約してるんだから、当たり前の事だろ?いつまで我慢すればいいんだよ」


そして、また私にキスをする。


私だって、そうなりたいよ。


佑斗となら、嫌じゃない。


でも、今は嫌なの。


あんな光景を見て、そんな気分になれない。


「私見たの!さっき、美紅さんとキスしてたとこ」


何とかそれだけ言うと、佑斗の動きがピタッと止まった。


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