秘密のフィアンセ☆
私の自由はどこにあるんだろ・・・。


居心地の悪い家へ戻り、私はため息をついた。


「あ~!お兄ちゃん!」


美紅さんが驚いて、やって来た。


「もう、佑斗がいなくなったと思ってたら、まさかお兄ちゃんまで来たなんて・・・。最悪」


「いいじゃんかよ。佑斗にも会いたかったし、それに・・・」


そう言って、洸輝は私に目をやった。


「そういえば、さっき出かけるところだったんじゃないの?」


「えっ?」


洸輝は、含み笑いをして私を見る。


「一緒に行く?オレと」

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