秘密のフィアンセ☆
「何言ってるんだよ!」


慌てた様に佑斗が言うと、洸輝は笑った。


「大丈夫だって。ちゃんと、連れて帰って来るから。オレの組まで、解散させられたら嫌だからね」


そして、半ば強引に、洸輝に連れ出されたのだった。



「由奈ちゃんて、あいつの婚約者なんだろ?」


「うん・・・」


洸輝と二人で、当てもなくぶらぶら歩いている。


変な感じ。


さっき出会ったばかりの人と、何で私は一緒に散歩してるんだろう。


「あいつとじゃ、大変だろ?‘‘オレ様‘‘な奴だから」


「そう!そうなのよ!」


うっぷんが溜まっていたせいか、つい話しに乗ってしまった。

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