秘密のフィアンセ☆
「あっ、初めまして。よろしく」


クリっとした大きな目で、とても人懐っこそうな感じだ。


“可愛いタイプ“かも。

「こいつは、一番の新人」


佑斗がぶっきらぼうに言った。


「16歳です」


満面の笑みで、晴彦は笑った。


「16歳って、私と同じ歳なのに…。ヤクザになんかなったんだ…」


と言って、私は凍りついた。


“ヤクザになんか…“


つい、本音が出てしまった。


どうしよう。


指、切られる…?


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