秘密のフィアンセ☆
「おい、お前…」


隣から、佑斗のドスの効いた声がする。


辺りは静まり返り、晴彦も気まずそうだ。


ど、どうしよう!?


助けて~!お父さん!お母さん!


あまりの恐怖に、佑斗を見れない。


すると、佑斗は部屋中に響き渡る大きな声で、私を怒鳴った。


「こいつらはな、マジで覚悟を決めて、この世界に飛び込んで来てんだよ!人を見下すような事言うなよ!次、言ったら絶対に許さねぇからな!」


「は、はい…」



消えそうな声で、そう返事をするのが精一杯だった。



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