秘密のフィアンセ☆
有り得ないよ~。


何で、同じベッドで寝ないといけないの!?


「いちいち驚くなよ。面倒臭さいな」


佑斗はそう言いながら、シャワー室へ戻って行った。


何でよ。


何で私の気持ちが、こんなに軽んじられてるの?

悔しくて、涙が出て来る。


もういい。


帰ろう。


どんなお咎めも受ける。

だから、家へ帰ろう。


こんなバカげた婚約話しなんて、聞いた事がない。


そう思うと、この場所から一刻も早く、出て行きたくなった。


そして、気が付いたら手当たり次第に、荷物をカバンに詰めていたのだった。


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