秘密のフィアンセ☆
数分後、着替え終えた佑斗が、シャワー室から出てきた。


「起きた?」


「あっ、うん。おはよう」


なぜか気まずい…。


いまいち、佑斗の“ツボ“が分からず、話すネタを選んでしまうからかも。


余計な事を言って、怒らせるのも怖いし…。


と、その時だった。


ドアがノックされ、晴彦の元気のいい声が聞こえてきた。


「おはようございます!開けてもいいっすか?」

「ああ、いいよ」


佑斗の声とほぼ同時に、晴彦が入ってきた。


「あっ、若姐さん、おはようございます!もう、お邪魔じゃなかったですね」


人懐っこい笑顔の晴彦に、佑斗はすかさず、


「おいっ!」


と、なぜだか怒っていた。


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