秘密のフィアンセ☆
ど、どうしよう~!?


聞かれた!?


佑斗はチラッと周りを確認すると、ボソッと私たちにだけ、聞こえる声で言った。


「由奈、てめえ、帰ったら覚えとけよ」


さすが、未来の組長。


ドスの聞いた声で、私にそう言うと、その場をゆっくり立ち去った。


何て迫力…。


ただ、脅されただけなのに、背筋が凍りついた。

「ね、ねえ…。晴彦、どうしよう?」


動揺して言った私に、晴彦はまだ青ざめた顔で、首を横に振った。


「オレには、どうする事もできないっす…」


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