秘密のフィアンセ☆
佑斗は、シャワーを浴び終えると、いつもの様にベッドへやって来た。


ちゃんと、ここで寝てくれるんだ。


そんな事を考えながら、寝た振りを続けていると、佑斗が優しく頭を撫でてくれた。


何度も、何度も、撫でてくれる。


私は、高鳴る気持ちを抑えるので精一杯だ。


「由奈…」


ポツリと呟いた後、佑斗は軽く一度だけ、私の唇にキスをした。


そして、まるで包み込むように、私を抱きしめると、そのまま寝息をたてて、眠りについたのだった。


ゆっくり目を開けると、すっかり寝てしまった佑斗の寝顔が見える。


腕は私を抱きしめたまま。


訳分からないよ、佑斗…。


怖かったり、優しかったり、佑斗は本当は私の事をどう思ってるの?


私は、悔しいけど、やっぱり好きみたい…。


佑斗…。


私はそのまま、佑斗の温もりを感じて眠った。


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